日本を代表する女形の坂東玉三郎、中国の昆劇に出演
会見する坂東玉三郎
楊貴妃を演じる

 1月7日(月)、松竹はグランドプリンス新高輪(東京都港区)で、中国の伝統芸能「昆劇」の日本公演に関する記者会見を実施した。「昆劇」は、600年以上の歴史を持ち、世界文化遺産にも登録されている中国の伝統芸能で、明朝から清朝にかけて演劇の代名詞的存在だった。
公演は3月6日(木)〜25日(火)、京都・南座で開催される。今回の目玉は、日本を代表する女形の歌舞伎役者、坂東玉三郎氏が特別出演するということ。こうした伝統芸能同士の合同公演は、これまでに前例がないだけに、多くのメディアが駆けつけた。
 今回、坂東氏が演じるのは、数奇な恋愛を描いた湯顕祖作の『牡丹亭』で、昆劇の最高傑作とされている作品。蘇州昆劇院の蔡少華院長は「坂東氏は現在、中国語による演劇のため、猛特訓を行っていますが、難しい中国語演劇に取り組む姿は真摯そのもの。本番には完璧な形になっているでしょう」と太鼓判を押していた。
 また、同時に歌舞伎演目『楊貴妃』も行われる。楊貴妃は、中国を代表する美女の名前だが、坂東氏によって歌舞伎演目として演じられ、いまや坂東氏の代名詞的演目になっている。坂東氏は「中国の伝統芸能と日本の歌舞伎を融合して演じることは、まさに私の念願でした。それが叶うことは大変うれしい。それと、中国の伝統芸能では、残念ながら女形が衰退しているように感じています。私の演劇が刺激となり、新たな可能性が見つかれば幸いです」と話した。
 昨年の中国歌舞伎公演に続く、伝統芸能のビックイベント。どうやらこれを機会にさらに日中の伝統芸能の文化が盛んになりそうだ。

問合せ:松竹株式会社 国際公演室 長谷川
TEL03-5550-1576




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