中国コーヒー事情

 昨年、故宮にあるスターバックスが、「歴史的建造物にファーストフードはそぐわない」という多数の声を受けて撤退した。ただ、スターバックス自体は中国で大人気で、現在「500店以上の出店と全店舗の直営化」を目指して邁進中である。胡錦濤国家主席もスターバックスを愛飲していると表明しており、この目標は早晩達成するものと思われる。
 「お茶の王国」である中国でコーヒーの歴史は浅い。にもかかわらず、今日では2億5000万人が愛飲している。中国消費者報の調査によると、中国の消費者の18.55%がコーヒーを「大好き」、32.7%が「やや好き」と答えており、すでに一般的な飲み物といえる。その分ビジネスチャンスも大きい。
 ネスレコーヒー集団のボール中国地区総裁は「中国は、数年後には世界最大のコーヒー消費国になるだろう」(中国経済新聞)と話している。中国ではコーヒーの消費量が1年で15%も伸びており、世界市場に与える影響も大きい。たとえば、原料価格はこの1年で30%も値上がりしてしまったという。
 日本企業もこのブームに乗っている。そのひとつが、缶コーヒーを販売するキリン。05年から「キリン ファイア」(180ml缶、3.2元)を販売している。同社は発売当時、「中国で缶コーヒーが売れるか不安だった」というが、発売2ヶ月足らずで5万ケースを売り上げてしまったという。日本と異なり、女性にもよく飲まれているという。今年は北京オリンピックもあり、コーヒーの消費量、売上高の記録が更新されることは間違いないだろう。




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