中国人観光客が地域経済を救う!?

 このところ、秋葉原駅前の大型家電店は中国人観光客であふれている。中国人観光客の旺盛な消費欲は、冷え込む日本経済の底上げ役になっている。だが、店先の製品を手に取った中国人からは「あれっ、Made in Chinaだ。あれ、これもか。どれもそうだな」という声が。せっかく日本に来たのに中国製がほとんどというのが現実だ。
 日本国際観光振興機構(JNTO)の発表によると、07年日本へ観光に訪れた中国人観光客は94万3000人で16%増。米国からの観光客が81万6000人に減少したため、はじめて中国人観光客が米国を抜いた。日本への観光ビザ取得が容易になり、今後はさらに増えると予想される。また、中国のクレジットカードが日本でも使える「銀聯カード」により、日本での消費も急伸することは間違いない。
 では、中国人にとって日本は魅力的な観光地といえるだろうか。実際のところは、まだまだではないか。中国人にとって人気の海外渡航先はヨーロッパ、オーストラリア、近場なら東南アジア。日本では中国語表記の看板やパンフレットが少なく、中国語を話せるホテルマン、コンシェルジュもほとんどいない。ときに中国人観光客の宿泊を断るところまであるという。これでは観光立国ニッポンは名ばかり。
 すでにサビれてしまった地方の温泉街に大挙として中国人観光客が訪れ、回復することができた、という話を聞く昨今、中国人対策こそ肝心ではないだろうか。観光業で外貨を稼ぐ、それこそが地域経済回復の近道になるのではないか。今後はそうした対策への取り組みが重要になってくるだろう。

2008/3/18


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