ローカル線の生き残り戦略 vol.5
次世代電車が地域活性化に貢献


 「モータリゼーションと従来の鉄道をうまく活用することはできないのか」―。
 そんな声に応えて誕生したのが全国初の本格的なLRT(次世代型路面電車システム)である「富山ライトレール」。これは旧JR西日本富山港線を路面電車化したもの。富山駅から岩瀬浜までの7・6`を結んで、06年4月29日に開業した。運営は第3セクターの富山ライトレール(株)が行っている。
 ちなみに、LRTとは「Light Rail Transit」の略で、従来の路面電車に比べて、騒音や振動が少なく、しかも車両の床が低いため高齢者でも利用しやすいといった特徴がある。環境、高齢化社会にピッタリの路面電車として人気になっているそうだ。
 開業前の利用者数の見込みは、1日平均3400人だったが、フタを開けてみると予想以上に客数は多く、初年度から黒字になったという。富山ライトレール は「開業に合わせて岩瀬では、古い街並みを生かした地域おこしにも取り組んだ」という。「LRTで沿線開発ができた」ということで話題になったそうだ。
 また、JR北海道ではDMV(Dual Mode Vehicle)という車両が期待を集めている。これは鉄道と道路を自由に走行できるという次世代の乗り物。これを使えば、既存のレールと道路をそのまま走行できるため、大規模なインフラ整備の必要がない。まさに、コンパクトシティーを構築する際には最適な乗り物といえそうだ。しかも、DMVはマイクロバスがベースになっているので、購入費、燃費、保守費などが従来の鉄道車両に比べ、低コストですむという。すでに、JR北海道では04年に1月にDMVの開発に成功し、現在、北海道の釧網線で試験運転しているところだ。
 最近になってLRTやDMVの導入を検討している自治体が増えつつある。ローカル線を再生、再利用する際、こうした次世代電車がカギを握ることになりそうだ。





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