逆境をバネに独自に健康器具を開発


 「逆境こそ最大のチャンス」―。水元由美子社長(63歳)の生き様には、まさにそんな言葉がピッタリだ。10年前に水元社長は交通事故に会い、首と腰を負傷。長い間、歩行困難の状態が続いていたという。「歩幅が狭くフラフラして転びやすく、体中が痛くて歩けない。病院に行っても原因が解明できないのでレントゲンもとってくれない。変な歩き方をしているうちに足の形まで変わってきてしまった」そうだ。
 そこで水元社長はみずから原因解明に取り組んだ。「腰に手を当てると痛みが和らぐ」ことから、ゴムバンドを用意していろんなモノをはさんでみた。あるとき、プラスチック製の容器をはさんでみたところ「痛みがウソのように消えて、歩けるようになった」そうだ。しかし、プラスチック製では滑り落ちてしまうので、安定して固定できるものを開発。そうして生まれたのが「シェルマジック」だ。「歩行困難に悩む人たちを救いたい」と、水元社長は60歳にして会社を設立した。
 腰痛対策といえばコルセットが一般的だが、シェルマジックは「コルセットは面で抑えるのに対し、シェルマジックは歪みを点で押圧する」という。まさにシェルマジック、水元さんの奇跡的回復は多くの人たちをビックリさせた。おかげで「交通事故だけでなく、多くの機能不全に悩む人たちからも注文や相談を受けるようになった」そうだ。逆境をチャンスに変えた水元さん。地域経済の景気回復にも、水元さんのような不屈の精神が求められている。





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