小麦粉の高騰 ピンチをチャンスに変える企業


 国際的小麦の取引価格が高騰を続けるなか、値上げしないで販路拡大をはかりたいと知恵を絞る小麦粉メーカーがある。オンラインショップで、日本最大級の小麦粉商品数を揃える小麦粉専門店の「パウド」(東京・江戸川区)だ。
 昨年10月、政府が製粉会社に売り渡す小麦価格を約10%値上げしたことを受けて、数多くの小麦粉メーカーが値上げした。同社は競争力ある宅配業者と交渉して、送料(小麦粉袋25kgあたり)を250円ほど削減し、値上げせずに乗り越えた。
 ところが、小麦価格は今年4月にふたたび、20〜30%の値上げがうわさされている。それを見込んで同社の樋口稜太社長は「これまでネット販売の顧客には、ダンボールを使ってきたが、それを簡素な小麦粉袋に変える」ことにしたそうだ。これで一袋あたり約90円のコストダウンが実現できる、と。
 樋口社長は「昨年値上げをしたばかりの企業も、ふたたび値上げを考えなければいけない状況です。うちは今回も、値上げせずに販路拡大の機会につなげていきたい」と話す。ピンチをチャンスに変える。資金は限られているが、知恵に限りはないようだ。





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