新素材のジェルで商品開発、保冷できる弁当箱がヒット


 (株)ジェルデザインは、高機能ジェルを活用した商品開発などを手がける北海道大学発のベンチャー企業。「在学中に高分子ポリマー(ジェル)の研究にハマりました。卒業後は仕事もその方面で探したのですが、北海道にはそんな企業はなかった。それならばと自分で会社を設立することにした」と代表取締役社長の附柴裕之さん(32歳)は起業の動機を話す。
 会社設立後は、半年ほど収入のない時期が続いたという。そんなとき、知人である育児雑誌の編集長のひと言が飛躍のキッカケになった。
 それは「夏は子どもや夫の弁当が傷みやすくなる。保冷剤と弁当箱をひとつにできないか」というものだった。これを聞いて、附柴さんはさっそく商品開発に着手。昨年の3月にフタの裏側にジェル状の保冷剤を内蔵した弁当箱「GEL-COOL(ジェルクール)」を発売した。「ジェルクールならサラダやフルーツがランチタイムでも冷たいまま食べられる」、そんな謳い文句が話題を呼び、ジェルクールはイッ気にブレイク。その年の夏には東急ハンズなどでの販売も決まり、一年間で3万個を売り上げた。
 同社ではジェルクールを販売する一方で地域資源を活かした事業にも取組んでいる。道央にある下川町と協力して、地元産木材の抽出液を使い、石けんや化粧水などを開発し販売を行っている。「大学の知識を生かせば北海道の資源を活かして東京とは違ったビジネスを展開できる。その成功例をつくっていきたい」と意欲的だ。資源の宝庫・北海道には産学連携で生まれ変わる可能性がまだまだ眠っていそうだ。ジェルデザインの活躍の場は広がっている。

TEL 011-709-2260
http://www.gel-design.co.jp





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