IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の第4次評価報告書は「気候システムに温暖化が起こっていることに疑いの余地がない」とし、人為起源の温室効果ガスがその原因であるとほぼ断定している。また「過去100年の間に、二酸化炭素濃度が工業化前(約280ppm)の約1.4倍(05年に379ppm)に増え、地球の平均気温は0.74℃上昇した」と。
ちなみに、IPCCは大きく6つのパターンに分けて、21世紀末における世界平均地上温度の予測を立てている。その予測を見ると、最大で地球全体の気温が6.4℃上昇し海面が0.59m上昇、最小で気温が1.1℃上昇し海面が0.18m上昇すると予測している。
では、実際に気温が上昇するとして、どのような現象が起こるのだろうか。なかには多少温度が上がっても「過ごしやすくなるからいい」と思う人もいるかもしれないが、筑波大学生命環境科学研究科の林陽生教授によると「温暖化が進むと、海水が熱で膨張したり、南極・北極の氷や氷河が溶けはじめる可能性がある。となると、海水面が上昇し、陸地の水没や海岸の侵食などが起こるかもしれない。また、まだ確証はないが、ハリケーン、干ばつ、熱波、洪水などの発生頻度が高くなる可能性もある」と。
実際、1月24日付のヨミウリ・オンラインには「フランスの国立科学研究所(パリ)は23日、北極海の海氷面積が昨年9月の段階で約413万平方kmとなり、05年夏(約530万平方km)と比べると、わずか2年余りで、117万平方kmも減少したとする調査結果を発表した。減少した面積はフランス国土の2倍以上、日本の国土の3倍以上に当たる」という記事が。このまま温暖化が進めば、いつの間にか北極海の海氷が消滅してしまうかもしれない。この温暖化の影響でシベリアの永久凍土も融解。そこから凍結したマンモスの赤ん坊「リューバ」が発見されたことも記憶に新しい。それほどまでに温暖化が進んでいるのだ。
|