零細企業が結集し、協同受注グループを結成


 新潟県燕市の地場産業といえば「研磨」などの金属加工業。その大半は従業員が10名以下の中小零細企業、さらに経営者の高齢化などにより、後継者不足が長年悩みのタネだった。そこで03年、関連企業が集まって協同受注グループ「磨き屋シンジケート」を結成した。
 「大手企業は研磨部門を自社で持っていないところが多く、短期間で加工する必要がある場合に対応できない。磨き屋シンジケートは金属研磨のスペシャリストが集まっているので、企業の求める「技術」「ロット」「コスト」などさまざまなニーズに応えることができる。おかげで、企業の潜在的なニーズを発掘することができた」と話すのは、燕商工会議所の高野雅哉さん。
 最初はネットによる情報配信や見本市などに出展してPRした。これが思わぬ大反響。それまでは地元企業の依頼で鍋や什器類を磨くのがおもな仕事だったが、大手企業からも注文が来るように。その技術はデジタル音楽プレーヤーやソニーの「VAIO」などにも採用されている。昨年は、新規契約による売上げだけで4000〜5000万円に達した。
 現在、力を入れているのがオリジナルブランドの育成。06年にはビール用のステンレスマグカップを発売。特徴はビール内側の表面を超微細な凹凸ができるように仕上げてあること。この加工技術のおかげで「ビールの泡がクリーミーになり、ビールの美味しさを最大限に引き出すことができる」そうだ。発売後、一般ユーザーからの注文が殺到。現在は生産が追いつかない状態だという。
 「マグカップに次ぐオリジナルブランドの開発が今後の目標。消費者ニーズに合った商品開発で、食器や日用品の需要を増やしていきたい」と高野さん。
 企業同士の連携が活発化するなか、磨き屋シンジケートは先駆的事例を成功させている。(726字)

問合せ/磨き屋シンジケート
TEL0256-63-4119






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