青森県の十三湖といえば日本有数のしじみの産地。福島商店(青森県青森市、福島達也社長)は、この十三湖産のしじみを使った健康食品事業で全国市場を開拓している。
初の自社製品は、95年に完成した「肝助」。これはしじみの煮汁だけを使った100%のしじみエキスパウダー。「肝助」1箱に約5sのしじみを使用。カプセル1粒でしじみ入り味噌汁約1杯分のエキスを摂取できる計算だ。福島修治専務は「エキスはアミノ酸が豊富で、とくに肝機能の改善に有効なアラニン・オルニチンを含む」という。また、00年にはレトルト食品の開発にもチャレンジ。現在、大手コンビニのしじみ入りカップ味噌汁には、同社が供給するしじみが使われているという。
同社の創業は昭和35年。当初は十三湖産のしじみを北海道、東北、関東、関西の卸売魚市場に「現会長が軽トラックにしじみを積んで県内を行商して歩いた」そうだ。おかげで、しじみ問屋の草分けとして業界でリーダー格になった。が、「天然モノのしじみは、その年によって浜値が大きく変動する」ことが悩みに。つまり、この経営の不安定さが、健康食品事業に踏み切る要因となったという。同社の創業来の夢は「青森産のしじみを全国へ広めること」だそうだ。しじみを使った商品開発技術がその夢を強力にプッシュする。
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