東京・あきる野市に本社を置く吉増製作所(吉増武昭社長)の創業は1954年。受注が主で、IHI(旧石川島播磨工業)の航空エンジン部品を製造している。なかでもレーザー加工技術は、米国GE社の認定を取得するなど、その技術力への評価は高い。
そんな同社が、航空エンジンの制御装置の設計経験を活かし業容拡大中だ。とくに「簡易駐車場装置」は、月間200台以上出荷するヒット商品になっている。
この簡易駐車場装置は、クルマの入庫後にロック板がタイヤをロックし、出庫までの精算を管理するもの。商品には、ロック板ごとに精算機を取り付ける小型駐車場向けと、ロック板を多量に並べ精算をサーバーで一括管理する大型駐車場向けの2種類がある。
「最大の強みは、航空部品で培った品質と納期管理。これを3〜5台という少量生産から対応している」と吉増社長。実際、駐車場システムの多くは中国で生産されるが、その大半は大規模向けで(200〜300台以上)、納期や品質に不安があるという。
一方、営業はこれまで駐車場販売のカーコム(東京都千代田区、住田昌隆社長)が担当。だが、近年駐車違反の取締り強化で駐車場市場の拡大が見込まれるなか、今後は直販にも乗り出す予定という。時代の追い風を受け、磨き上げた技術が真価を発揮する。(521字)
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