建物が頑丈なだけではダメ!!
地震に効く「制震」のコンセプト
 地震大国日本の住宅建築に欠かせない耐震技術。代表的なものに「耐震」と「免震」があるが、前者はたしかに頑丈だが室内の安全までは確保できず、後者は基礎工事が必要なため新築でないと導入できない。朝日建設(愛知県豊田市、松井勇社長)は、このふたつの課題を克服するために「制震」技法に取り組んでいる。これは地震エネルギーを建物の構造自体で吸収、建物の振動を低減させ、室内の安全を確保しようというもの。要は「単に建物が頑丈なだけでなく、室内で家具やテレビが宙を舞ったり窓ガラスが割れるという問題までも解決してくれる」(松井社長)わけだ。
 そんな同社が開発したのが「MK-1」という制振ダンパー。これを梁と柱を支えるよう方杖(※)型に設置すれば、地震発生とともに伸縮し、地震エネルギーを吸収してくれる。連続して起こる地震を想定しているため、繰り返しの振動にも耐力を発揮。新築だけでなく既存住宅のリフォームに生かせるため、コストは免震住宅の10分の1以下で済む。
 「このMK-1開発に活かされたのが、日本古来の建築技術。とくに1000年以上も前から建ち続けている五重塔はお手本になった」と松井社長。国土交通省の「住宅・土地統計調査」によれば、日本における耐震不適格住宅は1150万戸。膨大な潜在市場を見据えた次の一手が注目される。(538字)

※「ほうづえ」と読む。柱と、それに取り合う横架材(梁や桁など)を斜めに結ぶように入れる材のこと。

問合せ
TEL:0565-32-2373
http://www.rainier.co.jp.





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