光触媒の技術で温泉水の化粧水を開発
石川県加賀市内の片山津温泉旅館協同組合は、源泉を使った化粧水「湖(うみ)のしずく」を4月から発売している。その特徴は「光触媒」の技術を使って温泉水を無菌充填したこと。光触媒の一種・酸化チタンを使った「金属接合型半導体触媒」フィルターに光を照射し、さらに温泉水を何度もろ過して、水中の細菌を殺菌するというもの。すると水分子の結合力が弱まり、表面張力が低下するので「肌に張り付くように広がりシッカリと浸透していきます。温泉の成分を生かすことで美容効果も高まります」と同組合事務局長の市井洋さんは話す。
しかもこの商品は防腐剤やエタノール等の添加物を一切使用していない完全無添加、だからアレルギーの心配も少ないという。価格は1050円(80g入り)。地元旅館の売店などに置いて女性客にPRし、温泉地のブランド向上を目指している。
近年、温泉を使った化粧品が各地で開発され注目されている。鳥取県の三朝温泉では、昨年の9月に三朝温泉の源泉100%の化粧水「三朝みすと」を発売。こちらも「金属接合型半導体触媒」フィルターを通して温泉水を改質することで、肌への浸透力、保湿効果を高めている。さらに、三朝温泉の泉質や健康効果をPRしたことが奏効して、2万5000本を売るヒット商品になった。
片山津温泉旅館協同組合もこれに着目した。同温泉は白山のふもと、柴山潟の湖畔にホテル旅館群が立ち並ぶ温泉街。源平時代の篠原古戦場・首洗池や柴山潟を一周するサイクリングロード、北前船の里資料館など見どころも多いが、個人旅行が一般的になりつつある今日、この商品は女性に大いにウケた。開発に当たっては光触媒のベンチャー企業リプラスに依頼。同社は温泉水を無菌充填して化粧水をつくる事業を展開する企業。これまでも、北海道の阿寒湖温泉や佐賀県の武雄温泉源泉など、全国の温泉地10カ所以上で「ご当地ブランド」の化粧水を開発している。片山津温泉の化粧水は新しい観光土産として定着するか。要注目だ。
問合せ
片山津温泉観光協会
TEL: 0761-74-1123
http://www.katayamazu-spa.or.jp/
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