松島のキーマン、偉業の数々

 オジマ(小島等社長)は、宮城県松島で芸者置屋と土木建築業を営む。地元の建設会社向けに建材をリースしていたが、公共工事の削減などで収益は年々減少。芸者置屋も団体旅行の減少とともにかつての勢いはないという。ついに八方塞がりジリ貧に。そして取り組んだのは町おこしだった。
 同社のある根廻地区は松島の内陸部で、農業の盛んな地域。96年、小島社長は自社の敷地を開放して、農産物直売所をオープンした。地元農家の主婦に呼びかけて、これまで市場に出荷できなかった作物を販売し大成功。同店は朝9時の開店とともに採れたて野菜を求める買い物客でゴッタ返すようになった。「住民と農家が交流できる社交場になっている」と小島社長は話す。
 同地区は休耕田が多いのも悩みのタネ。そこで、小島社長は地元農家に呼びかけて休耕田の有効活用を提案。4年前に約1.2haの休耕田でひまわりを栽培したところ、翌年には見事に開花。今では秋になると約20万本のひまわりが開花する。これにあわせて開催する「ねまわりのひまわりまつり」には近年、多くの観光客が訪れる。さらに、昨年は「根廻分館男の学校」を開校。これは地元の竹細工や漬け物づくりなど「地域資源の技を伝承する施設」。地元の高齢者の持つ技を教わろうと、町内各地から参加者がやってくるという。
 今後も町に眠るお宝を探し出し、ひとつでも名物に育てあげてほしいものだ。

問合せ
TEL:022-354-2238





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