光る有田焼、地下鉄駅の非常時の誘導標識に抜擢

 地下鉄の駅と有田焼の組み合わせ。といっても、伝統ある有田焼の陶器が地下鉄駅に展示されるわけではない。「光る有田焼」の技術を利用して非常時の誘導標識が3月から、横浜市営地下鉄の北山田・東山田駅にお目見えする。この光る技術「ルナウェア」は、鷹山工房・松庵窒(佐賀県有田町)の創業者・山下建比古さんが開発したもので、現在は息子の靖弘さんが継承し、社長として鷹山工房を創設・経営し、事業化を進めている。
 太陽光や照明などの紫外線を蓄えて発光する鷹山工房の蓄光は、磁器製のため、耐水性や耐火性に優れ、磨耗にも強く、経年劣化しにくい。その実用性に加え、イルミネーションとして生活のなかで活用されるのが、山下社長の次なる目標だ。「九州の住宅メーカーが3月に、モデルハウスの玄関先の小道に利用します」と山下社長の声が弾む。父親から受け継いだ有田焼の技術。実用から文化になってこそ、父の技術の継承を意味する。山下社長の最初の一歩が今まさに、踏み出されようとしている。





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