海の厄介モノ≠ェ魔除けに変身

 この時期、豊岡市竹野町で行われる定置網漁には、大量のハリセンボンがかかる。食用にならず、魚を傷つける厄介物だったが、竹野町商工会がアクセサリーに加工して商品化。評判を呼んでいるという。
 ハリセンボンの活用に取り組んだのは06年。「定置網にハリセンボンかかると、選り分け作業に時間がかかり、魚も傷ついて商品にならなくなる。何とか活用できないものかと考えていた」と話すのは、竹野町商工会経営指導員の伊藤隆幸さん。思いついたのは会員企業だった。老舗醤油メーカーの花房商店が「トゲだらけのユニークな姿は部屋のアクセサリーになるのではないか」と提案したのだ。もともとハリセンボンは「トゲが邪気を払う」として、一部では家の軒先に吊るすなどしてお守り代わりにしていたという。が、大半は浜辺に打ち上げられ放置されていた。
 そこで商工会では花房商店のアイデアを採用し、アクセサリーづくりに取り組んだ。加工は地元の魚屋「おっとっと」が担当。内臓を取り除き、ハリセンボンがしぼむのを防ぐために風船を入れている。天日で乾燥させ、艶出しの塗料を塗って完成。箱詰めは商工会の職員が休日を返上して行った。こうして加工したハリセンボンは「はりでんぷく」として町の土産物店などで売り出された。1個1500円で昨年は300個も売れたそうだ。「まさか商品化できるとは思わなかった。おかげで、ハリセンボンの水揚げが気になるようになった。魔除け・福を呼ぶアクセサリーとして売り込んでいきたい」と。
 このはりでんぷくに続いて、同商工会では、浜辺に流れ着く流木を使って行灯なども商品化にノリ出したそうだ。
 海の厄介モノが町のお宝に。ハリセンボンや流木に悩む地域にとっては、大いに参考になる成功例といえそうだ。

問合せ/竹野町商工会
0796-47-1771





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