被災した寺を伝統技術で修復

 新潟県中越沖地震で被災した建造物の修復作業がすすめられるなか、ある伝統技術が注目されている。同県柏崎市にある江戸時代からの名刹「延命寺」では、柱が約20度傾いた本堂が「建て起こし」と呼ばれる伝統的な工法で蘇った。油圧ジャッキで建物を持ち上げ、傾いた柱にワイヤーをかけて傾きを調整し、土台を修復、壁や柱、床などを直すというものだ。建物を壊すことなく修復でき、費用も新築より少なくて済むという。
 これまではこの工法があまり知られていなかったため、被災した建物について、地元の住民や建築業者の多くは「解体」することを選んでいた。が、延命寺の修復をキッカケに「建て起こし」を望む人が増えているという。
 実際にこの修復を手がけたのは「高辰組(たかたつぐみ)」(新潟県南魚沼市、高橋辰夫社長)。「建物を壊すことなく修復できれば、住民の励みになる」と高橋社長。「修復の依頼は増えているが、職人が少ないので対応しきれていない」とも。この「建て起こし」工法、地震や台風など天災の多い日本で必要不可欠、ぜひ全国に普及してほしいものだ。

問合せ
TEL:025-775-2449
http://www.takatatsu.co.jp/




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