NPOのアンテナショップで、南伊勢町がお国自慢市を開催
真珠の説明をする上村真珠養殖の代表、上村栄司さん (左)

 真珠など地元の特産品などを集めて、三重県南伊勢町のお国自慢市が5月19日から30日まで、東京・神田のNPO法人ふるさと往来クラブのアンテナショップで開催された。同町では、役場職員が先頭に立って、首都圏での町のPR活動に力を入れている。
 三重県度会郡南部に位置する南伊勢町は、05年10月に度会郡の南勢町と南島町が合併して誕生し、伊勢海老など海産物が豊富な町として関西地区では知られているが、首都圏では知名度は今ひとつという。
 今回、ふるさと往来クラブの協力を得て、特産品をはじめ、ユニークな商品を地元から取り寄せた。アンテナショップでは、「伊勢湾の幸 五点盛」と題して、鰹節のくんせい、紀州備長炭でいぶした鰹生節、ヒオウギ貝・サザエ、百花蜜入りサラダ、きゅうりの真珠塩の浅漬けをひとまとめにして紹介し、大好評だった。
 関西圏では大人気の、通称「でこぽん」で知られるみかんの王様「でこたん」を加工したようかんも展(店)示販売。有機栽培されたみかんを原料に、まるごと加工した人気のようかんだ。甘みを抑えた柔らかさと照りは、首都圏のお客の心もとらえたようだ。
 ちょっと変わった特産品としては、竹炭工房の「竹物語」。竹林から伐採し、よく乾燥させた孟宗竹を750度の温度で70時間かけて炭化させた後、粉砕、清浄、精製、加熱殺菌、乾燥などの工程を何度も繰り返したもので、食竹炭と呼ばれている。三重大学生物資源学部がこの食竹炭を一日1g、寝たきりの高齢者に与えた調査では、排便臭が減少し、便質、便通の改善が見られたという。というわけでこれを商品化へ。現在、首都圏における食竹炭の認知と販路拡大を狙っているそうだ。
 29日には、真珠粉ドリンクの試飲会と真珠の展(店)示会が開かれた。南伊勢町産業振興課の山本誠樹さんと上村真珠養殖の代表、上村栄司さんが案内役をつとめた。真珠の養殖法をはじめ、真珠を通じて南伊勢町をPRした。
 真珠粉は古代エジプトの女王クレオパトラが美貌を保つために、毎日ワインに溶かして飲んでいたという言い伝えがあり、中国では「珍珠」と呼ばれ、古くから漢方薬や美容食・化粧品として広く使われてきた。真珠の光沢の色成分である「コンキオリンアミノ酸」が、細胞の新陳代謝を促進し、きめ細かい肌をつくるといわれている。
 訪れた30代男性は「真珠パウダー(0.5g入り)をいきつけの飲み屋さんの女将にプレゼントします」とまとめ買いをしていた。
 前出の山本さんは「首都圏での情報の発信なくして、人もモノも地元にやって来ません」と。首都圏で信頼できるパートナーを見つけ、マーケットづくりをするのが、これからの課題に。東京という一大消費地を舞台にして、三重県南伊勢町という小さな町の大きな挑戦が始まった。

2008/5/30 TOHO NEWS(東方通信社)




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