観光・ビジネス客の誘致に積極的に取り組む中国・南京
盛況だった観光フェア

孫文ゆかりの旧総統府
 今年は日中国交正常化35周年に加えて、旧日本軍による1937年の南京事件から70年目にあたる。日中間の歴史認識を再確認する転機であり、「南京」がさまざまな意味で注目を集める重要な年といえる。
 南京市は江蘇省の省都で人口772万人の大都市。しかし、周辺の上海、蘇州、無錫に比べると、企業や観光客の誘致が伸び悩んでいた。日本からの観光客は極端に少なく、戦争で生じた南京への複雑な思いがその原因と考えられている。しかし、当事者である南京は、戦争の傷痕を乗り越え、平和を愛する「博愛の都」として世界中から観光・ビジネス客の誘致に積極的に取り組んでいる。3月1日から5日にかけては、日本の旅行代理店やマスコミ関係者を招いて、南京観光視察旅行(主催は江蘇省南京市観光局)を実施するなど、日本人観光客の誘致にも力を入れている。ちなみに、この時期南京では「第12回国際梅祭り」(梅は南京の市花)、「2007中国南京長江デルタ旅行交流会」などが開催されていたため、大変なにぎわいだった。
 南京は、三国・呉、六朝、明、中華民国などが首都を置いた中国四大古都のひとつ。そのため名所旧跡は豊富にある。日本人にも人気の『三国志』ゆかりの史跡も多く、孫権が眠る梅花山などは一見の価値がある。また孫文ゆかりの旧総統府や中山陵、中国四大博物館である「南京博物院」もオススメだ。また日中戦争当時のことを知り、考えていくためにも「南京大虐殺記念館」は訪れておきたい場所である。南京へのアクセスは、週2便出ている大阪からの直行便(中国東方航空・MU)が便利。上海からは高速道路を利用すれば3時間半ほどで到着する。
 なお月刊『コロンブス』では、4月号(3月末発売)にて南京特集を展開する予定。一般の日本人が抱く南京へのイメージや南京の将来性などについて取材し、さまざまな角度から検証した南京の姿をお伝えしたい。





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