野球は、中国ではまだマイナーなスポーツ。スタジアムに行っても、観客の姿はまばらだ。ところが球場にはキヤノン、ミズノ、日立建機、サントリー、カルビーといった日本企業の広告看板が目立つ。どうやら、サッカーなどの人気スポーツと比べてスポンサー料がはるかに安いことがウケているらしい。企業の広報担当者も率直にそのあたりを認めている。
ミズノやキヤノンはCBL(中国野球リーグ)とスポンサー契約を交わしており、とくにミズノは、CBLが発足した02年からバット、グローブ、ユニホ−ムなどを提供してきた。「これまで中国で野球用品を生産してきたが、将来的には一大消費地に成長してくれれば嬉しい。野球がはやくメジャーなスポーツになってくれればと願っている」とミズノ広報宣伝部は話している。
このようにマイナーな中国野球だが、意外にも100年前から中国に伝わっている。中華民国時代には公式試合も行われていたようだ。不幸にも戦争や文化大革命などが相次ぎ、廃れてしまったという。
それでも02年にはプロリーグが誕生し、少しずつ普及へ向けての体制づくりが整ってきた。現在は北京タイガース、江蘇ホープスターズ、天津ライオンズ、上海ゴールデンイーグルス、広東レオパーズ、四川ドラゴンズの6チームがしのぎを削っている。各チームとも競技レベルを上げるために、海外のチームと提携し、外国人コーチを招いている。ちなみに、北京タイガースは読売ジャイアンツと、江蘇ホープスターズは千葉ロッテマリーンズと、天津ライオンズは横浜ベイスターズと、上海イーグルスは阪神タイガースと、広東レオパーズは広島東洋カープとそれぞれ業務提携を結んでいる。こうして見ると、中国野球は日本とかなり結びつきが強いことがわかる。穴場スポーツにビジネスチャンスが隠れているかもしれない。
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