北京オリンピックのメインスタジアムである北京国家体育場は、北京北部のオリンピック公園内で建設されている。まるで木の枝を集めてつくった「鳥の巣」のような外観は、世界中から注目されており、外観どおり「鳥の巣」の愛称で親しまれている。このスタジアムを設計したのは、スイスの建築家ユニットであるヘルツォーク&ド・ムーロン。ドイツ・ワールドカップのスタジアムをはじめさまざまな建築物を手がけている。スタジアムの総工費は35億元で、政府が58%、民間企業の連合体が42%出資している。08年3月に完成予定で、最大収容予定人数は9万1000人。
ちなみに、このスタジアムには4万2000tという莫大な量の鉄鋼が使われているが、それらはすべて中国産。また、1平方mmの大きさでも、なんと46kgの重さに耐えられる超硬度の新型鉄鋼材も使われているそうだ。期せずして、こうしたことが中国の工業技術のレベルの高さを内外にアピールすることに。
しかし、奇抜なデザインのこのスタジアムは、莫大なメンテナンス代がかかるという問題もある。とくに鉄筋を定期的に手入れしないと腐食が急速に進んでしまう。予想では、年間4000〜5000万元(およそ6億〜7億5000万円)の維持費がかかると見られており、はやくも将来の経営難が懸念されている。
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