中国の水泳競技は、種目によって実力に差がある。もっとも得意とするのは飛込競技で、これまで中国の独壇場とされてきた。アテネオリンピックでも6つの金メダルを獲得している。北京オリンピックでもメダルの量産は十分に期待できる競技である。
それに対して競泳は、アメリカやオーストラリアといった強豪との差が大きい。アテネオリンピックでは、唯一100m平泳ぎでは羅雪娟が金メダルを獲得したが、心臓の病気を理由に今年1月に引退してしまい大きな戦力ダウンに。ただ若手も台頭してきており、昨年のドーハアジア大会で金メダルを獲った男子50mバタフライの周嘉威や女子50m自由形の徐妍偉などは期待の選手だ。
最後に世界からもっとも遅れていたシンクロナイズドスイミングもここ数年で急激に躍進している。その原動力となっているのが、日本人の井村雅代ヘッドコーチ(元日本代表監督)である。井村コーチは、06年末に中国チームと契約。日本と中国を往復しながら指導を続けている。その成果は着実に実を結んでおり、今年の3月に行われたメルボルン世界水泳では、デュエットテクニカルルーティンとデュエットフリールーティンに出場した双子の蒋文文・蒋テイテイが第4位に、チームテクニカルルーティンとチームフリールーティンで中国チームが第4位になった。他の競技と比べて不安はあるが、ホスト国としての意地が感じられる。
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