中国で人気の日本人歌手
今回は、中国で人気の日本人歌手を紹介したい。銀幕のスター山口百恵は、歌手としての人気も中国で随一。『いい日旅立ち』は中国でも人気の歌だ。また、この曲を作詞・作曲した谷村新司も同様に親しまれており、『昴』を口ずさむ中国人も多い。そもそも谷村新司がメンバーだったアリスは、81年に北京の工人体育館で日中共同コンサート「ハンド・イン・ハンド北京」を開催。日本人バンドとしてはじめて中国で単独公演を行ったバンドである。この公演が中国の若手ミュージシャンに影響を与え、中国にポップスが根付くキッカケにもなった。04年からは上海音楽学院で教授も務め、毛寧という中国人歌手のプロデュースまで手がけている。その他、『恋人よ』『心の友』をヒットさせた五輪真弓、中島みゆきなども人気がある。
また若者の間では、PUFFY、安室奈美恵、浜崎あゆみ、サザン・オールスターズ、GLAYなどが人気だ。とくにGLAYは、02年の日中国交正常化30周年を記念して、北京で「GLAY ONE LOVE in 北京」を開催し、江沢民国家主席(当時)とも会見して話題になった。
さて、中国では日本の歌手は知られていなくても、曲だけは親しまれているという不思議な例が多い。たとえば、喜納昌吉が作曲した『花〜すべての人の心に花を〜』は周華健が『花心』としてカバーし、中国でも大ヒットしたが、喜納昌吉の名を知る中国人はほとんどいない。しかもこの曲が日本人によって作曲されたことすら知られていない。これは著作権を無視して勝手にカバーした結果、歌が一人歩きして人気が出てしまったのである。こうした曲は相当数にのぼるといわれている。が、中国当局は北京オリンピックを控え、著作権侵害に対しては取り締まりを強化するとしており、いずれ、先の喜納昌吉の名が知られることも。はやくそうなってほしいものだ。
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