シリーズ・バイオマスビジネスvol.2
バイオマスプラスチックの先駆者は新潟発のベンチャー企業

 新潟県上越市には、バイオマス・ニッポン総合戦略のリーディングプロジェクトとして稼動するベンチャー企業「アグリフューチャー・じょうえつ」が急伸している。国からの補助金を受けてバイオマス工場を建て、プラスチックを製造している。設立は03年1月で、新潟県のベンチャーファンドから3000万円を調達して操業した。
 同社が開発したのはバイオマスプラスチック。微粉化した間伐材と古々米にプラスチック樹脂を混ぜ合わせて生成したのもので、「アグリウッド」とネーミング。
 社長の大野孝氏は「アグリウッドには、リサイクルタイプと生分解性タイプの2種類がある。それぞれ、水と二酸化炭素へ分解される、焼却時の二酸化炭素排出量が少ないなどの点で、〝地球にやさしいプラスチック〟との評価を得ている」そうだ。しかも、帯電が少ない、熱伝導率が低いといった特徴もある。ただし、コストが多少割高になるのが難点だそうだ。用途はリサイクルタイプが食器類や給食用トレー、生分解性タイプがごみ袋や自動車部品など。
 そもそもこのバイオマスプラスチックと同種の新素材は、同社が手がける前から存在していたそうだ。が、環境負荷の少ない小規模施設での製造は、同社が初めてだという。
大野さんは 「環境保全の立場に立てば、それぞれの地域が小規模施設でバイオマス素材を製造するのが理想的だ」と。たしかに、需要をはかりかねているバイオマス業界で、大型プラントを建設するのはリスクが大きい。そういう意味でも、同社のようなベンチャー企業の活躍に期待が集まっているようだ。





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