(株)バンダイ(東京都台東区)はキャラクター商品をベースにビジネスを展開している。「弊社はガンダム、戦隊シリーズ、仮面ライダー、ウルトラマン、プリキュアといった具合に、往年の人気キャラクターを多数かかえています。少子化の影響を感じさせないほど、これらのキャラクター商品は根強い人気を誇っています」と話すのは広報チームでリーダーを務める中西香澄さん。キャラクター商品は仮面ライダーのように、シリーズごとに新商品を出すことができるので、安定したビジネスを展開することができるのが強みだそうだ。しかも、最近では「定番キャラクターの息が長いため、親子二代で楽しんでもらえるようになってきました」と。
とはいえ、こういったキャラクター商品にも時代に応じた工夫が必要になってきている。たとえば、今春発売した「仮面ライダー電王 変身ベルト DXデンオウベルト」には非接触ICが搭載されている。「子どもは大人が持っているものをほしがりします。そこで、スイカやパスモに使用されている非接触ICの技術を搭載してみることにしたのです」と。
定番商品のひとつ「たまごっち」もパワーアップ。11月23日には「いぇー!ふぁみりーイロイロ!たまごっちプラス」を発売。これは家族の絆をテーマにしており、3人〜5人の「たまごっちファミリー」を育てることができるというもの。本体同士で赤外線通信遊びができたり、パソコンや携帯電話の専用サイトと連動して遊ぶことができる。また、専用のDVDを使うと、DVD内に収録されているゲームと連動させることができるという。
そんなバンダイの今年最大のヒット商品が「∞プチプチ」だ。これは緩衝材として使用されている「プチプチ」を潰す感覚を何度でも楽しめるというもの。100回に1回、ヘンな音が鳴るという仕掛けがあるなど、そのユニークさが注目を集めた。「とくに30代の人たちにウケたようです。忘年会シーズンということもあって、景品やプレゼントとして購入する人も多いようです」と中西さん。来年3月までには200万個の売上げを達成する見込みだとか。
また、40〜50代向けには、この12月に「LITTLE JAMMER」シリーズの新しいゲストプレイヤーとして「美空ひばりジャズを唄う」を発売。「LITTLE JAMMER」シリーズは03年からバンダイが発売しているエンターテイメントオーディオ。バンドマンの格好をしたフィギュアの下にスピーカーがついており、そこからはそれぞれのフィギュアが演奏している楽器の音が流れる仕組みに。楽曲は専用カートリッジで再生できるそうだ。今回発売される「美空ひばりジャズを唄う」は、その台座から美空ひばりの歌声が流れる仕組みになっている。人形は音楽に合わせて口を動かしたり、手でリズムを取りながら歌ったりするという。
このようにタカラトミーやバンダイはさまざまな手法で国内マーケットの拡大をはかっている。と同時に、海外マーケットの開拓にも余念がない。「当社にとって、延べ世界52カ国で販売中のたまごっちなどは、まさに海外マーケットのパイオニア。こういった商品を出すことで、日本と海外の売上げを中長期的には半々にしたいと考えています」と中西さんは話している。
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