沖縄ビーグ、ヤシの実で「エコ畳」


 ひろし畳店(沖縄県宜野湾市)の諸見里朝宏社長(79歳)は、沖縄の畳業界ではリーダー的な存在だ。戦前、兵庫県の軍需工場で働いていた諸見里社長は、戦後になって生まれ故郷の沖縄にUターン。「畳職人の叔父を手伝っているうちに畳屋になってしまった」そうだ。75年からは沖縄県初の畳づくりの検定委員として技術の向上に努めてきた。
 50年以上、畳を作りつづけてきた諸見里さんが畳に異変を感じたのが20〜25年前。新築の家に畳を張るため、床の寸法を測っていたところ、「目がチカチカした」という。一般的な畳床(畳表の下の部分)といえば、発砲スチロールを特殊ボードで覆ったものが大半。「畳に使われる化学物資がカラダに悪影響を与えている。健康に暮らすための畳はできないものか」と考え、畳の構造を一から見直すことにした。「体に安全な畳」をテーマに開発したのが「丈健エコ畳」だ。丈健エコ畳の畳床は、多孔質の木質素材をヤシの実で作ったシートで覆っている。表には県産のビーグ材を使用。天然素材を使うことで除湿・脱臭・抗菌効果が飛躍的に
 高まり、シックハウスの原因ともいわれるVOC(揮発性有機化合物)の吸着力もあるそうだ。天然素材にこだわった丈健エコ畳は昨年、県の畳業界では初となる推奨優良県産品に認定された。営業部長の仲井真正峰さん(38歳)は「畳の需要は年々減っている。丈健エコ畳で、丈夫で健康な子どもを育ててほしい」と。
 畳づくり50年以上の諸里見社長の技術と経験が、これまでにない畳を生み出した。

問合せ
TEL:098-897-2230
http://www.e-hiroshi.com





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