そば下落の救世主になるか? 乾麺「信州そば信濃1号」

 「信州そば信濃1号」。特急列車名からもじったような名前だが、実は、信州そばの代表銘柄。農家から米・そばを買い取る地元精米所の(有)柴田精米所が、信州そばの需要を全国に広げるために乾麺そばを開発した。
 米の減反政策で、そばを栽培する農家が増えたが、結果としてそばの価格は下落してしまっている。一方、長野県大町市ではここ数年、若い人たちが参加するそば打ち教室などが盛況だという。そこで、柴田精米所の柴田進社長は、このブームにのって地元農家を伸ばそうと、保存性の高いそば乾麺の開発を始めた。
 原材料は安曇野産の信州そば信濃1号。そばの実の中でも、風味が強い外側部分を中心に製粉し、製麺は手作りでゆっくり乾燥させた。そばと小麦粉の割合は、乾麺にとって調和の良い6対4にした。地元製粉所の協力を得て、何度も改良を重ね、ついに商品化に成功。薄味のつゆで食べると美味だという。
 「地元の自称“そば通”も『信州そば信濃1号』をうまいと言ってくれる。そのことがとてもうれしい」と柴田社長は話す。地道だが、口コミの力は何よりも心強い。今後は首都圏への市場参入と消費者の認知が成功のカギを握りそうだ。




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