宇宙事業で中小連携パワーを引き出す
今やロケット・人工衛星の産業化は国家的プロジェクト。が、90年代には、ロケット・人工衛星の部品国産化率は90%に上ったが、現在は30%にまで下落しているという。(※)
そうした宇宙産業の低迷に「どうにかしたい」とフン起した会社がある。社名はJASPA(神奈川県横浜市)、05年、航空・宇宙部品の開発を目指す異業種グループ「まんてんプロジェクト」の会員企業が共同出資して設立した。社長の山口耕司氏は「もはやロケットや人工衛星は大手のネットワークだけで作ることができない。中小企業の力を活用して航空・宇宙部品を作り出す時代になった」と話す。まさにビジネスチャンス、中小企業の出番といったところだ。航空宇宙部品の加工・製造を一括で受注し、会員企業につないでいる。
が、「意欲だけでは仕事にならない」と山口社長は、設立した会社ができあがった航空宇宙部品の品質保証や納期管理を実施することに。航空宇宙部品には厳格な品質保証や生産管理が必要だが、資金力不足の中小企業がその体制を整えるのは難しいからだ。もともと山口社長は宇宙機器の熱設計・熱解析を手がける企業(オービタルエンジニアリング)を手がけてきただけに、製品のスペック、精度には特別なこだわりをもっているという。
とまれ「コーディネートだけで仕事は生まれない。マネジメントすることで連携の力を引き出すことができる」と。昨年は大手の依頼を受け、宇宙ステーションに使う部品を納入した。営業力のある会員企業もあり、受注量は増えているという。おかげで、設立3年目にして「ようやく収益が出せるようになってきた」そうだ。
連携の力を生み出す同社のようなマネジメント力が、これからのモノづくりに不可欠になりそうだ。
※旧NASDA(宇宙開発事業団)の「宇宙部品技術委員会報告書」による
問合せ
TEL:045-439-2287
http://jaspa.co.jp
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