自動車並の価格で購入できるモーターボート


 週末は自前のモーターボートで海釣りやクルーズを楽しむ。四方を海に囲まれていながら、日本ではそんな海洋レジャーはまだまだ高嶺の花。ネックは高い船体価格に係留施設の不足などだ。それならばと、開発に取組んだのがシュガーレイマリン社(大分県別府市)。できあがったのは全長4.3m、全幅1.88 m、定員5名で、自動車並みの価格と普通免許で牽引可能な「ハンマーヘッド」だ。
 同社の看板商品で「静止安定性と機敏な走航性能、燃費効率を両立している。釣りにクルージング、ウェイクボードなど何でも楽しめる」と話すのは代表取締役社長の宇都宮康綱さん(48歳)。価格は約220万円。普通自動車より若干大きく、駐車場に係留しておくことも可能だ。全国20カ所以上の代理店で販売されている。
 会社の設立は97年。当時、宇都宮さんは印刷機メーカーを脱サラして家業の旅館を継いでいた。そんなとき、たまたま雑誌で見た「トレーラーで運べるモーターボートにハマッてしまった」という。宇都宮さんは、すぐに家業を親戚に譲り、同社を設立。海外からの輸入販売をはじめた。
 もともと「日本にレジャーボートを根付かせたい」と思っていた宇都宮さんにとって、この低価格の小型ボートの開発は夢だったそうだ。ほどなく、地元メーカーと共同で第1号機を完成し、現在はハンマーヘッドをひとまわり小さくしたモデルを開発中だ。価格は100万円台、「軽自動車でも牽引できる。団塊の世代に売り込んでいきたい」と。同社の小型ボートは、日本の海洋レジャーを活性化してくれるに違いない。





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