フクシマから未来へ
著者:増子輝彦
発行:東方通信社
定価:2000円+税
福島県選出の国会議員で、原発事故当時、経済産業副大臣を務めていた増子輝彦氏の著作。第1章の「『確固不抜』の精神で、政治家人生を福島の再生にかける」と「第4章:福島から未来への提言」には、著者自身が原発事故発生から現在に至るまで福島復興のために取り組んできた活動はもちろん、福島の明るい未来をつくるための提言が詰まっている。震災後の原発立地地域の陳情を一手に引き受けたことなど、現場にいた政治家ならではのリアルなエピソードが盛り込まれており、政治の力、そして有事の際に政治がはたすべき役割を感じることができる。
また、本書では少年時代から政治家を志し、2013年で政治家として30年の節目を迎えた著者の半生にもスポットを当てている。自民党、新党みらい、新進党を経て、現在の民主党に所属するようになってからも、一貫して政治改革と2大政党性の必要性を訴え続ける筆者の〝魂〟も感じることができるはずだ。
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